紫外線対策

紫外線とは

紫外線は、1年間を通じて地表に届いていますが、日本では紫外線の量は4月から9月にかけて、ぐ?んと増えます。
紫外線は真夏の正午が一番強いといわれています。
夏の時期は薄着になるため、特に注意が必要です。
紫外線は、太陽の光に含まれていて、皮膚に日焼けをはじめとする悪影響を及ぼす事がわかっています。
現在は、環境汚染によってオゾン層の破壊が進んだために、地表に降り注ぐ紫外線の量が増え、紫外線によるダメージを以前よりも受けやすくなっています。
紫外線による日焼けは自体は、1ヶ月くらいで元に戻りますが、紫外線のダメージは、体内に蓄積されていきます。
かつて『日光浴は健康のために良い』とされてきましたが、現在では、紫外線が悪影響を及ぼすため、1998年には、乳幼児に日光浴を薦める記述は母子健康手帳からも削除されました。
紫外線の影響を正しく知り、紫外線の予防に努めることが大切になってきているのです。

紫外線の種類

紫外線は、波長の長い順に、UVA(ultravioletA 長波長紫外線)・UNB(ultravioletB 中波長紫外線)・UVC(ultravioletC 短波長紫外線)の3つに分けられます。
この3つのうち、人間の体に様々な影響を及ぼすのが、UVAとUVBです。
人体の皮膚は、外側から「表皮・真皮・皮下組織」の3層にわかれています。
長波長紫外線のUVAは、人体の真皮まで届く紫外線で、シワができる原因にもなります。
中波長紫外線のUVBは、真皮まで届かないものの、人の皮膚の表皮には届く紫外線なので、シミや皮膚がんの原因になります。
短波長紫外線のUVCは、その名のとおり波長が短いので、オゾン層などで吸収されて地表には殆ど届かないため、人体への影響はありません。

紫外線によるダメージ

紫外線によるダメージは日焼けだけではありません。
紫外線は、体の免疫力を低下させ、皮膚がんや白内障の原因となることもあります。
紫外線のダメージにより、ウイルスや細菌に対する抵抗力が弱くなり、感染症を起こしやすくなるのです。
感染症の病気は、感染後すぐに症状が現れることは少ないのですが、ウイルスは常に神経細胞に潜んでいるので、風邪の後などで免疫力が低下した時に発症して、口の周囲に痛みを伴う「水ぶくれ(水疱)」を作ります。
これが「口唇ヘルペス」です。
口唇ヘルペスの多くは、幼少期に家族などから感染する、ウイルスが原因で起こる感染症です。
紫外線は、口唇ヘルペスを含め、体に様々な影響を及ぼします。
紫外線によるダメージを予防するため、しっかりと紫外線対策をとることが大切です。

UVAによる影響

長波長紫外線「UVA」による影響では、シワができやすくなります。
真皮には、繊維芽細胞がつくりだす、弾力や張りを保つ格子状の繊維性の物質「コラーゲン」や、それを結ぶ繊維性の物質「エラスチン」があります。
これらは繊維芽細胞によって常に新しく作り出されています。
そのおかげで皮膚の弾力性が保たれ、笑ったりして一時的にシワがよっても、表情が変わればシワは消え、皮膚も元通りになるのです。
しかし、繊維芽細胞が長期間、紫外線の影響をうけていると、コラーゲンやエラスチンを作り出す機能が低下して、真皮が正しい構造に保たれなくなってしまいます。
そのため、顔の筋肉を動かすことで皮膚に圧力がかかると、皮膚の一部にひずみができて大きなシワができ、そのまま戻らなくなってしまうのです。

UVBによる影響

人の肌の表皮は、細胞がレンガ状に積み重なった構造をしていて、一番下には「基底層(きていそう)」があります。
基底層の細胞は、新しい細胞を作り出すために、盛んに分裂を繰り返しています。
新しい細胞は、少しずつ表面に押し上げられ、平らな形になり、最後は角質になって剥がれ落ちていきます。
中波長紫外線「UVB」は、このような仕組みに悪影響を及ぼし、日焼け、シミ、皮膚がんなどを引き起こすのです。
中波長紫外線のUVBの影響でできたメラニンを含む細胞は1ヶ月ほどで皮膚の表面まで押し上げられます。
メラニンでは守りきれなかった細胞にUVBが達すると、核にある遺伝子が傷つき「がん細胞」になることがあります。
がん細胞は、正常な細胞を押しのけて増殖していきます。
すべての皮膚がんが紫外線によるものというわけではありませんが、がん細胞が基底層の下の真皮にまで広がると、リンパ節などに転移する事もあります。

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